2025/03/20 13:41

神輿馬鹿この指とまれ   ―1-

 

桜の花の便りが聞こえてくると、あちらこちらの街の春霞の空に祭囃子が聞こえてくる。そう春祭りがスタートするのだ。本来、春祭りというのは田植え前に今年の豊作を祈って祭礼(祭り)を行うことに由来する。神輿馬鹿にとってはいよいよ今年も神輿が始まるとうきうきした気分になる時期である。

日本は農耕文化を主体に成り立ってきた民族で年間の農作業のサイクルに基づいて祭り文化も引き継がれてきた。

春には、今年の豊作を祈っての春祭り。夏には、雨乞いの夏祭り。秋には、収穫に感謝する秋祭り。

漁師町では今年の豊漁を祈って、そして豊漁に感謝しての祭りである。地域や神社によってはその催事内容は変わってはいるが、長年あちこちの神輿を担がせて頂いた経験から言うと、どこの祭りもその中心には「感謝」の気持ちで成り立っている。

 氏神様が神輿に乗って町内を巡視する。しかも祭りの時は、商売敵も恋敵も、主義主張も違うやつも皆で一緒に肩を入れて巡行する。これも神輿の醍醐味の一つである。

 ある町の祭りでは、町内にあるキリスト教の教会に神輿が差し掛かると協会の入り口には十字架を描いた高張提灯が掲げてあり、牧師さんが十字架の代紋の半纏で出迎えていた。

違う町では、お寺の境内に神輿を乗り入れ、神輿の担ぎ手に振る舞いでもてなしてくれた。誰もが参加できて多くの人に出会えて楽しく和気あいあいと・・・これが神輿です。

 神社にとっては祭りは神事ですが、神輿の巡行は市民文化だと私は思っている。あなたも「感謝」の気持ちで神輿を担いでみませんか。

 次回からは、神輿への参加の仕方や衣装、掛け声、等々書き綴っていきたいと思います。